はり・やいと 養生乃はり

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身体観

宇宙の理の「哲学」

東洋医学と西洋医学の違いを問われることがあります。
大まかな分類になってしまいますが、現代の西洋医学については、事実を突き詰めて、より詳細にものごとを追求していく姿勢に特徴があると考えています。
一方、東洋医学は人間を「大宇宙の中に存在する小宇宙」としてとらえ、すべてを理解するのではなく、物語(フィクション)を自分の中で構築し、その「哲学」を以って身体(からだ)を診ていくことに特徴があります。
東洋医学的の基本となる診かたはあるのですが、「哲学」によって診断結果が変わってくるのです。

「気」の医学

では東洋医学的な基本となる診かたとはどのようなものかというと、「気」を主眼に置いた診かたになります。東洋医学が「気の医学」と呼ばれる所以です。
「気」を語ると長くなるのですが、端的に説明しようとすると、私は「波動」だと考えています。
もちろん「気」をひとくくりには出来ません。
大きな意味では大宇宙の構成物である、光、音、熱、物質すべてに固有の波動があり、それらの存在のことであり、小さな意味では身体を構成し、生命現象を主るものだと考えています。

「陰陽」と「五行」

身体を物語で考えることが、身体を診る上で一番大切なのですが、その物語の構成を東洋医学では、伝統的に「陰陽」と「五行」を使って表現してきました。ともに分類の方法とその相関関係を論じたものです。
例えば「陰陽」は温かいからだを「陽」が盛んと云い、冷えている身体を「陰」が盛んと云います。
同じく「五行」は、木、火、土、金、水の五つの要素で世の中の全てを分類し、その関係を説明しています。この分類はかなり便利で、様々な場面で利用できます。

情報収集の四診

身体の物語を構築する上で欠かせないのが、患者さん自身の情報です。それを収集する上で大切なのものを四診と表現されます。望診、聞診、問診、切診の四つの診断を言います。
望診とは、立ち姿、顏色、歩行、しぐさを診ます。聞診とは、体臭、声の質を診ます。問診は、質問などで様々なことをお聞きします。切診とは、手首の脈やお腹など全身を触れたり押したりして診ます。
いずれも何を見るのかが明確になって初めて判断できる情報ですので、世界観=哲学が大切な所以でもあります。

身体を構成する五藏六府

身体の構成も「陰陽」と「五行」で考えられてきました。それが五藏六府です。
陰の蔵を肝、心、脾、肺、腎の五つ、陽の蔵(府)を胆、小腸、胃、大腸、膀胱、三焦の六つと定義し、その働き(蔵象)によって人間が生きていけるという考え方です。
これらの藏府は現在の常識である肝臓などの臓器とは異なります。2500年前の中国の医者たちは解剖などをして体の中を知った上で、「生きている人間」の藏府を上記のように考えました。それは大変優れた考え方で、現代でも受け継がれ使用されています。

物語と治療と養生

不調として現われるあらゆる症状は、その人の場と現状を教えてくれるヒントと考えています。
その症状を知るために四診をして、それらを蔵象の変化を通して物語を作り上げ、なぜ現状に至ったのかを推察します。その物語をしっかりと理解してようやく「はり」や「やいと」の出番となります。そして大切なのが「養生」という考え方です。
私が一番大切にしている考え方ですので、読んでいただければ幸いです。

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